2018/6/18 | 染織工芸 | 初夏の工房から
2017/12/13 | 染織工芸 | しんしんと始まる、白い季節 染織工芸
師走の風は、山形の天気をころころと変えていきます。
鉛色の空が続いていたら、青空に色を変え、
貴重なお日様が顔を出したかと思ったら、
屋根をたたく、あられの音。
そして気がつけば、真っ白に染まった景色。
季節の流れの早さを感じながら、
一年の思い出をゆっくり振り返っています。
工房の裏庭で、色たちが賑やかにしていた秋の風景も
しんしんと白い世界に変化しました。
これからが冬本番! つもって、つもって、、、
雪をはらうと、キラキラと光るナンテンの赤い実!
他の季節に比べて、色を感じることが少なくなりますが
所々に隠された色をさがす楽しみも、山形の冬ならでは。
楽しくも厳しい冬の寒さは始まったばかり。
桜の葉で染めた糸と一緒に
あたたかい春の訪れを待ちたいと思います。
2017/9/ 6 | 染織工芸 | 晩夏の色たち
9月になり、徐々にすごしやすい気候になってきました。
染織工芸の小さな畑では、春に種をまいた藍やコブナグサが、
夏の日差しを浴びてぐんぐんと育っていきました。
蓼藍。良い色に染まりそうな青々とした葉が繁っています。
コブナグサも元気いっぱいです。
濃度や糸の種類、媒染の違いなどで様々な色が染まりました。
(手前が藍の生葉染め、奥が媒染の違うコブナグサで染めた糸です。)
涼しくなってきて、ちらほらと藍の花が咲き始めました。
花が咲くと良い色に染まらないので、急いで染めなければ...と急かされる日々です。
ところで、先日オープンした「青山とみひろ」皆様ご存知でしょうか?
染織工芸で織った着物も並んでいますので、どうぞご覧ください。
そして現在工房では10月に開催される貝紫展に向けて誠意製作中です。
そちらもどうぞご期待ください。
2017/4/24 | 染織工芸 | 染織 種まき
4月も後半、もうすっかり暖かくなりました。
工房ではしだれ桜が満開です。綺麗ですね~
今日工房では「藍」と「小鮒草(コブナグサ)」の種まきをしました。
写真は「藍の種」。昨年育てた藍から採れた種で、今日のために取っておいたものです。
種を撒いて、土をかぶせ、鳥に食べられないように藁をかぶせます。
最後は、「大きくなあれ!」と想いを込めて水遣りをしました。
藍は皆さんご存知のとおり、藍色に染まります。
生葉で染まる水色も素敵ですが、茎でグレーに染めることもできるんです!
小鮒草を工房で育てるのは初めてで、まだ染めたことがありません。
新しい色とともに新たな作品が生まれるのが楽しみです。
収穫して染色する日が待ち遠しいです!
染織工芸では山から採ってきた植物や、自分たちで育てた植物で
染色した糸を使用しています。
雪が溶け、次第に暖かくなってきた山形。
日々青々と変化していく風景を眺めながら、
これから芽吹く植物がどんな色に染まるのかたのしみです。
2017/3/16 | 染織工芸 | 工房からのおしらせ 染織
雪もすっかり消え、水仙やチューリップの芽が顔を出し始めました。
とはいえまだまだ暖かくはならないようです。
さて、先月発売されました「美しいキモノ」春号 皆さまご覧になりましたか。
今年で19年目となった当社の連載ページでは、染織工芸で織った着物も掲載されています。(掲載ページ p.108-109)
笹で染めた緑に、貝紫の色が綺麗な、春らしいお着物です。
ぜひご覧ください。
そしてもうひとつお知らせです。
3月18日(土)、19日(日)に 群馬県 富岡製糸場内で開催されるSilk de aruku というイベントに参加します。
全国28社による絹を使ったお土産品やアパレル関係商品等の展示販売会です。
染織工芸では、着物や帯はもちろん、草木染のストールやリーズナブルな手作り小物などを展示・販売予定です。
詳しくは富岡製糸場(http://www.tomioka-silk.jp/tomioka-silk-mill/)のイベントページをご覧ください。
皆さまのお越しをお待ちしております。
▲▼ 染織工芸では今日も機の音が響いています。
▼こちらは絣を括っている様子。どんな着物になるのでしょうか...
やまがた里山養蚕染織研究所