奄美大島紬のこれから

奄美大島の自然豊かな環境で生み出される「奄美大島紬」。わずか3万人に満たない小さな島の織物に、今なお多くの人々が魅了されています。

しかし、織物従事者の平均年齢は約70歳。
職人の高齢化と後継者育成が叫ばれて久しいですが、いま次代に奄美大島紬を遺そうと、若い人たちを巻き込んで様々な取り組みが行われ始めています。

奄美大島紬

本場奄美大島紬の魅力は、奄美大島の豊かな自然環境で泥染して得られる特有の黒褐色。
鹿児島市から南南西に約380キロにある奄美大島は、古くから織物が製作されてきました。

締め機による絣作りや泥染など、現在私たちが知る大島紬の形となったのは明治時代。以降、黒褐色に生える緻密な絣模様と、軽くて丈夫でシワになりにくい高級織物として、絶大な人気を集めてきました。

戦後復興と衰退の危機

明治34年に結成された本場奄美大島紬協同組合は、大正末ごろから指導員を置き、早くから品質の保持と工場に努めてきました。
戦後も、産地の努力によって立ち直りは早く、後継者育成にも力を入れた結果、1965年には年間生産反数が30万近くまで伸びていました。

しかし、そんな大島紬すら時代の流れには逆えず、着物需要の減少や職業選択の幅が拡がったことで、年間生産反数は2018年には、4,000反を割るまでに落ち込み、従事する職人の平均年齢も約70歳と高齢化が進んでいます。

画像:www.masuyagihei.com

挑戦のはじまり

しかし近年、産地では後継者育成が進んでいます。
本場奄美大島紬技術専門学院がリニューアルされ、メーカー企業ではライバルを越えて青年部が団結し、クラウドファンディングを成功させるなど、10年先を見据えた協力体制を築いている。

奄美大島紬の製作はすべて分業制で行われ、それぞれの工程に固有の技術を要します。つまり、その一部でも絶えてしまえば、全体に響いてしまう。先人が開発と技術継承をかさねてきたこの本場奄美大島紬を、この令和と次世代に伝えるべく、産地の挑戦は今日も続いています。


催事情報

『 あこがれの大島紬 』

奄美の自然豊かな色彩をとじこめた、熟練の職人の手でひとつひとつ作られた新作や逸品が産地から届きます。着物好きなら誰もが一度は憧れる本場奄美大島紬、どうぞじっくりとご覧ください。

とき:9月5日(土) 〜17日(木) OPEN:11:00~20:00
ところ:銀座とみひろ

くわしくはお店までお問合せください>>☎︎ 03-6274-6034


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