2019/3/ 5 | 染織工芸 | 季節と糸の関係
少しずつ寒さも和らぎ、
工房の裏庭にも鳥たちがひと休みをしにきたり
フキノトウも顔を出し
あたたかい空気を感じられる日が多くなりました。
山形の冬は長く、
春の訪れが待ち遠しいですが
足音はもう聞こえてきています。
さて、最近の工房内は
夏物の着尺と帯の制作に励んでいました。
夏でも着物を楽しんでいただけるよう
使う糸にも工夫をしながら、織っていきました。
ピンク色の糸が普段使用している糸
白色の糸が夏物で使用した糸
ピンク色の糸に比べ、白色の糸は撚りが強いため扱いも大変です。
太さの違いが伝わるでしょうか?
太陽の光も透ける生地の薄さや、軽さ、肌触り
夏の着物ならではの清涼感になっていると思います。
少し季節を先取りしてみましたが、
夏にしか出会えない着物や帯に
触れてみていただければ嬉しいです。
2019/1/ 7 | 染織工芸 | 今年も
あけましておめでとうございます。染織工芸です。
写真は、綜絖(そうこう)通し、筬(おさ)通しの作業の写真です。
今年も
沢山の方々に
見ていただけるよう
糸の一本、一本に想いをこめて織っていきます。
本年もよろしくお願いします。
2018/11/30 | 染織工芸 | 美しいキモノ 掲載のお知らせ
2018/6/18 | 染織工芸 | 初夏の工房から
2017/12/13 | 染織工芸 | しんしんと始まる、白い季節 染織工芸
師走の風は、山形の天気をころころと変えていきます。
鉛色の空が続いていたら、青空に色を変え、
貴重なお日様が顔を出したかと思ったら、
屋根をたたく、あられの音。
そして気がつけば、真っ白に染まった景色。
季節の流れの早さを感じながら、
一年の思い出をゆっくり振り返っています。
工房の裏庭で、色たちが賑やかにしていた秋の風景も
しんしんと白い世界に変化しました。
これからが冬本番! つもって、つもって、、、
雪をはらうと、キラキラと光るナンテンの赤い実!
他の季節に比べて、色を感じることが少なくなりますが
所々に隠された色をさがす楽しみも、山形の冬ならでは。
楽しくも厳しい冬の寒さは始まったばかり。
桜の葉で染めた糸と一緒に
あたたかい春の訪れを待ちたいと思います。