染織工芸

2017/9/ 6 | 染織工芸 | 晩夏の色たち

9月になり、徐々にすごしやすい気候になってきました。

染織工芸の小さな畑では、春に種をまいた藍やコブナグサが、

夏の日差しを浴びてぐんぐんと育っていきました。

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蓼藍。良い色に染まりそうな青々とした葉が繁っています。

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コブナグサも元気いっぱいです。

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濃度や糸の種類、媒染の違いなどで様々な色が染まりました。

(手前が藍の生葉染め、奥が媒染の違うコブナグサで染めた糸です。)

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涼しくなってきて、ちらほらと藍の花が咲き始めました。

花が咲くと良い色に染まらないので、急いで染めなければ...と急かされる日々です。

 

ところで、先日オープンした「青山とみひろ」皆様ご存知でしょうか?

染織工芸で織った着物も並んでいますので、どうぞご覧ください。

そして現在工房では10月に開催される貝紫展に向けて誠意製作中です。

そちらもどうぞご期待ください。

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2017/4/24 | 染織工芸 | 染織 種まき

 

  4月も後半、もうすっかり暖かくなりました。

  工房ではしだれ桜が満開です。綺麗ですね~

 

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  今日工房では「藍」と「小鮒草(コブナグサ)」の種まきをしました。  

 

  写真は「藍の種」。昨年育てた藍から採れた種で、今日のために取っておいたものです。

  種を撒いて、土をかぶせ、鳥に食べられないように藁をかぶせます。

 

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  最後は、「大きくなあれ!」と想いを込めて水遣りをしました。

 

  藍は皆さんご存知のとおり、藍色に染まります。

  生葉で染まる水色も素敵ですが、茎でグレーに染めることもできるんです!

 

 

  小鮒草を工房で育てるのは初めてで、まだ染めたことがありません。

  新しい色とともに新たな作品が生まれるのが楽しみです。

 

 

  収穫して染色する日が待ち遠しいです!

 

 

  染織工芸では山から採ってきた植物や、自分たちで育てた植物で

  染色した糸を使用しています。

  

  雪が溶け、次第に暖かくなってきた山形。

  日々青々と変化していく風景を眺めながら、

  これから芽吹く植物がどんな色に染まるのかたのしみです。

 

  

2017/3/16 | 染織工芸 | 工房からのおしらせ 染織

雪もすっかり消え、水仙やチューリップの芽が顔を出し始めました。

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とはいえまだまだ暖かくはならないようです。

さて、先月発売されました「美しいキモノ」春号 皆さまご覧になりましたか。

今年で19年目となった当社の連載ページでは、染織工芸で織った着物も掲載されています。(掲載ページ p.108-109)

笹で染めた緑に、貝紫の色が綺麗な、春らしいお着物です。

ぜひご覧ください。

 

そしてもうひとつお知らせです。

3月18日(土)、19日(日)に 群馬県 富岡製糸場内で開催されるSilk de aruku というイベントに参加します。

全国28社による絹を使ったお土産品やアパレル関係商品等の展示販売会です。

染織工芸では、着物や帯はもちろん、草木染のストールやリーズナブルな手作り小物などを展示・販売予定です。

詳しくは富岡製糸場(http://www.tomioka-silk.jp/tomioka-silk-mill/)のイベントページをご覧ください。

皆さまのお越しをお待ちしております。


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▲▼ 染織工芸では今日も機の音が響いています。

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▼こちらは絣を括っている様子。どんな着物になるのでしょうか...

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やまがた里山養蚕染織研究所

2017/2/17 | 染織工芸 | 染織 紅花染め

 

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先日、山形に雪が降り工房の庭の木々にも雪がつもりました。

 

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そのなか、山形県白鷹町の当社研究所内で栽培した紅花で糸を染めます。

紅花は寒に染めると鮮やかに染まると云われ、雪降る今の季節に染めます。

 

花は最初に黄色い色素で染液をとり、次に赤い染液をとります。

紅花は一度染めただけではピンク色程度にしか染まりませんので、この染めの作業を何度も繰り返し、「紅の赤」を目指します。

 

染めた糸を寒風にさらし、色の染まり具合を観察。

 

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白い雪に、紅の色が映え、とても綺麗です。

でも、まだ目的の真紅にはなっていないので、また同じ作業を繰り返します...。

 

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まだ少しさむい時期がつづく山形ですが、のこりの冬景色を楽しみながら過ごしていきたいですね。

 

染織工芸

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