株式会社とみひろ

山形県山形市十日町4丁目1-3

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とみひろのものづくりConcept

一貫生産

世界で唯一の着物SPA企業
自社の桑園と養蚕所を持ち、山形産の絹糸づくりと養蚕文化の伝承に取り組んでいます。かつて日本のシルクは世界一の生産量を誇り、中でも山形県は江戸時代から養蚕が盛んに行われていました。しかし現在、日本の養蚕業は衰退の一途を辿り、国内に出回る絹の 99% 以上が輸入品です。養蚕、デザイン、染め、織り、お仕立てまで、自社で一貫したものづくりをする、日本の伝統を守り育てる世界で唯一の企業を目指しています。

養蚕

養蚕原料生産

稚蚕(ちさん)農家が孵化し2齢(れい)まで飼育した蚕を譲り受け、養蚕農家は桑を餌に5齢まで飼育して繭を生産する。当社は、白鷹町東部の十王地区の養蚕所にて、蚕糸会や養蚕経験豊富な地域住民の方にご協力いただきながら、春と秋に年2回、養蚕を行っています。そうしてできた繭は県内酒田市の松岡(株)で製糸していただきます。現存する器械製糸工場は松岡を含めて全国に二か所しかありません。

染織

デザイン企画

着物や帯の着姿、色や柄の図案を考え、染織や織りの工程に向けて設計図をつくります。
当社の染織工芸では一反毎に職人が新しいデザインを考えて制作に取り組みます。染料には草木染料と化学染料がありますが、当社は源流である草木染めにこだわり、数十年研究した植物の色データを元に季節ごとに必要な草木を採取します。

仕立て

染めと織り製造

先染め(お召し、紬)と後染めの織物(友禅、小紋、絞り)で染めと織りの工程の順番は異なります。先染めは糸に染料を染み込ませて、その後織り上げていきます。他方、後染めは染色していない絹糸で白生地を織ってから染色や絵付け、加工を行います。当社の染織工芸では草木染め紬を制作しており、デザインした職人が草木染めでの染色作業、経糸・緯糸準備、機掛を行った後、約1ヶ月かけて一反を職人自らの手で織り上げています。

販売

店頭へ販売

全国でできた着物や帯はメーカーや問屋を経て、各地の小売業者(呉服店・百貨店)で販売されます。当社では全国各地の産地や商品知識豊富な担当がつき、お客様のお好みやお似合いのものをご提案させていただきます。当社染織工芸で制作した商品は表参道店と仙台店にて常時取り扱っております。

販売

仕立て和裁

着物や帯の仕立ては、手縫いとミシン縫いがあります。手縫いには国家検定の技能和裁士の手により丁寧に縫製されます。当社では、ご購入いただいたお着物は和裁部門「和裁工房」でおひとりおひとりの寸法に合わせ、丁寧に、オートクチュールでお仕立てします。

販売

お客様のお手元へ納品

仕立てられた着物や帯がお客様のお手元へ届き、ご着用いただきます。材料である糸から作り、手染め、機織り、手縫い…一貫生産だからこその想いや風合い、温もりを大切にした商品です。

想い

山川草木悉皆成仏 (さんせんそうもくしっかいじょうぶつ)という仏教の考え方があります。
存在する物すべてに魂が宿るという考え方です。
古来人々は、その魂にも善と悪があり、薬草となる植物には善い魂が宿ると考えてきました。
体にとり込むだけではなく、その薬草を身につけることで、厄除けとしたのです。
しかし、秋になると薬草も枯れます。
そこで、そのエキスを布に織り込み、着ることによって身を守ろうとしたのです。
草木染には、色を付ける目的だけではなく、愛する家族の身の安全を祈る想いが込められているのです。

日本有数の繊維産地である米沢が有名ですが、山形は古くから養蚕、着物や口紅の染料である紅花栽培、
麻原料の青苧(あおそ)栽培、紬などの織物がつくられてきた土地です。
家をつくる、食べる、火を焚いて暖をとる、織物をつくる、畑や水田を作るために野山を切り拓くなど、
人々が生きるために草木の命を得て、自然と共生している。
当社の養蚕所が在る白鷹町や置賜地方には、草木から得られる恩恵に感謝し、その命を慈しみ供養する
『草木塔(そうもくとう)』という石塔が全国にも珍しく多数現存しています。

当社がつくり、受け継ぎたい着物の原型というべき草木染めの紬は、美しさや華やかさはもちろんのこと、
大切な人や自身の健康を想うものであり、歴史的・精神文化的側面から「日本とは」「着るものとは」
「自然とは」と思い巡らせながら楽しんで頂ければと願っております。

取り組み
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とみひろのものづくり | 株式会社とみひろ|山形で1578年創業 着物SPAの挑戦と創造